【塾の名称について】
湧くわく本心塾の名称は、「わくわく」と「湧く本心」を合成した造語です。
■わくわくとは、心に「喜神(きしん)」を含んだ状態です。
安岡正篤は、
第一に、心中常に「喜神」を含むこと。
第二は、心中絶えず感謝の念を含むこと。
第三に、常に陰徳を志すこと。
と言いました。
喜神とは、「心のどこか奥のほうに喜びをもつ」ことです。
どんなに苦しいときでも、心に喜神を含むと、余裕が生まれ、発想が明るくなります。また、学ぶ姿勢ができます。
■湧く本心とは、本心・本性を顕そうということです。
①天風哲学では、「本心=霊性意識」
霊性意識 ―― もともと人間に具わっているもので、雑念・妄念を払いさえすれば顕れる意識です。
霊性心から発したもので、本心良心とも言います。
霊性意識の中からインスピレーション(霊感)が湧きます。
この段階に至ると「霊格者」と称せられ、強固な信念が得られ、自己統御することができます。
②儒教では、「本性=本然の性=内なる天」人には天なる「本性」が付与されています。
しかし、人の気質は、人々によって異なり、聖人君子のごとく清き気質を持った人や、濁った気質の人がいます。
このように気質に清濁があるため、誰もがその本性に具わっている四徳(仁義礼智の徳)を全うするというわけにいきません。四徳が具わっていることも知らず、これを失う人も少なくないのです。
【設立趣旨】
「湧くわく本心塾」は、儒教や天風哲学などの教えのもとに、泰然自若として思いやりがある人を育成するべく立腰瞑想道を提唱し、3つの実践によって本心を煥発し、次代を担う人づくりをします。
【活動】
①立腰瞑想道の普及を図り、教育、講演、出版などを行う。
②互師互弟の精神で、さまざまな勉強会や修練会を実施する。
③先哲の精神にふれるべく史跡めぐりや見学会を行う。
④一隅を照らす人づくりを行い、支援する。
⑤湧くわく本心塾の内外において、教育、講演、出版などを行うことができる講師を認定する。
【思想の源流】
弊塾では、以下の思想を源流とし、その教えを羅針盤として日々研鑽している。
①【儒教】 安岡正篤氏、伊與田覺氏が教える「人間学」の観点から中国古典を学び、『論語』『大学』『中庸』『孟子』など、主に儒教の古典を読む。
その目的は、「自己を修養し、一隅を照らす」ことにある。
また、朱子学や陽明学、日本の儒教などを学び、こうした観点をふまえて儒教を学んでいくよう努める。
②【天風哲学】 天風哲学の本流である「天風会初代会長・中村天風→第2代会長・安武貞雄→第4代会長・杉山彦一」と引き継がれていった思想と実践体系を受け継いで、この教えを実践する
とともに、次の世代に継承していく。
天風哲学の普及に大きく貢献した故・杉山彦一氏が整理した体系は、その弟子である弊塾・池田光著『中村天風 君だって、ここまでやれる!』(三笠書房、知的生きかた文庫。この簡略版が『中村天風 怒らない 恐れない 悲しまない』)に忠実に受け継がれており、その意味において、天風哲学を学ぶうえでの指針たりうる書となっている。
③【本心の学】 上記の儒教、天風哲学に共通する一つのキーワードに、「本心」がある。
弊塾では、この「本心」に着目し、ほかにも、たとえば石門心学の手島堵庵が唱えた「本心の学」などについても、学びを深めていく。
さらに、「本心」をキーワードにして、広く先人、同時代人の思想を学んでいく。
【顧問】
名誉塾長 池田 光
最高顧問 今西恭晟
顧問 若宮 幾馬
顧問 佐々木奘堂
顧問 西端努斗夢
【執行部】
代表幹事 小林清二
代表幹事 佐々木秀彦
師長 冨樫 功
事務局長 八木正典
執行部長 佐藤成亮